オカヤドカリってどんな生き物?
ヤドカリといえば、波打ち際を歩き回っている生き物ですが、オカヤドカリは、名前の通り陸上に上がって生活するヤドカリです。今回はオカヤドカリの分類や分布についてのお話です。
オカヤドカリとは?

オカヤドカリは、十脚目オカヤドカリ科オカヤドカリ属の総称、もしくは Coenobita cavipes という一種に当てられた和名です。オカヤドカリ科は、ヤドカリ科やタラバガニ科、オキヤドカリ科などを含むヤドカリ上科に含まれます。
一般的にヤドカリといわれている生物は、ヤドカリ科の生物だけでなく、ヤドカリ上科に含まれる巻貝の貝殻を背負って生活するものを指すことが多いです。ヤドカリの仲間の中で、成体が恒常的に陸上で生活するのは、オカヤドカリ科に属する種のみで、本科はヤシガニ属とオカヤドカリ属の2つに分かれます。
何を食べるの?

オカヤドカリ属はアダンの実などの植物性のものと、死んだ魚介類の肉などを食べる雑食性ですが、基本的には植物性のものを好んで食べるといわれています。
どこにいるの?

オカヤドカリ属は全世界に15種ほどが知られ、ほとんどが熱帯から亜熱帯の沿岸地域に分布しています。特に東アフリカ、インド、オセアニア、東南アジア、日本などを含むインド太平洋地域での多様性が高く、日本では7種が見られます。一方、アメリカ大陸では、西と東の海岸にそれぞれ1種ずつが生息するのみです。アフリカ大陸の西側の海岸にも生息するのは1種のみです。
日本では、オカヤドカリ属が九州・四国南部以南に生息し、繁殖していることが確認されています。紀伊半島の太平洋岸や伊豆半島、房総半島でも幼体が見つかることがありますが、黒潮に流された幼体がたどり着いたもので、今のところ繁殖は確認されていません。
次回はオカヤドカリの生活史についてです。