つい最近まで未記載種だったヤエヤママルヤスデ
八重山諸島で、日本最大のヤスデであるヤエヤママルヤスデに出会いました。
ヤエヤママルヤスデとは?

ヤエヤママルヤスデ Spirobolus akamma は、ヤスデ綱フトヤスデ目マルヤスデ科の生物です。沖縄県八重山諸島の石垣島、西表島、小浜島に生息します。体長は、6.5-7.5cmほどあり、日本に生息するヤスデの中で最大です。漢字でヤスデは「馬陸」と書き、足の動きが馬の群れが走っているように見えることが由来と言われています。種小名のakamma「赤馬(あかんま)」も、ヤエヤママルヤスデが赤と黒の縞々のヤスデであること、八重山諸島に赤い馬の民話があることが名前の由来です。それまでは近縁種との分類が難しかったことから未記載種になっており、2023年に新種として記載されました。本種は1980年代の生息地の森林の開発により数が激減し、絶滅が危ぶまれたため、学名がないまま2006年に環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類とする措置が取られていました。
どんな場所にいるの?

西表島のトレイルで太い木の幹に張り付いているのを見つけました。本州でヤスデが木の幹にへばりついているところはあまり見かけませんが、ヤエヤママルヤスデは樹上棲のヤスデといわれ、樹木の上にいることが多いようです。おそらく、樹皮に付着した地衣類やコケなどを食べていると考えられます。
脚は何本あるの?

ヤスデは1節あたり2対(計4本)の足をもち、脱皮をするたびに体節が増えるため、成長に従って脚の数も増えます。ヤスデの脚の数を直接数えるのは大変そうですが、体節の数を数えれば、その4倍の脚の数があるということになります。脚を数えるよりちょっとだけマシですが、私は断念しました。
ヤエヤママルヤスデの観察
ヤエヤママルヤスデが樹上に二匹いるのを見つけました。ヤスデは脚は多いですが、ムカデと比べて移動するのはずっとゆっくりです。光沢のある体はとても美しく、全体に丸いフォルムは可愛らしいです。
これが馬の群れが走る様子に例えられたヤスデの脚の動きです。後ろから前に波のように動きます。