ヤシガニが道を歩いてた
夜、石垣島のサトウキビ畑に囲まれた道路でヤシガニを見つけました。
ヤシガニとは?

ヤシガニ Birgus latro は、十脚目オカヤドカリ科ヤシガニ属の甲殻類です。ヤシガニ属に属する種は本種のみです。最大で4kg、脚を広げた長さは0.9mほどになるとされ、現生する陸生節足動物の中で最大種と言われています。名前にカニとついていますが、ヤドカリの仲間です。しかし、成体は一般的なヤドカリと異なり、巻貝などの腹足類の殻に入りません。インド洋と太平洋の熱帯から亜熱帯地域に分布し、生息域はココヤシの分布とほぼ一致しています。オーストラリアやマダガスカル、イースター島、インドなどにも分布していたと考えられていますが、絶滅しました。
何を食べるの?

果実や種子、他の生き物の死骸などを食べる雑食性です。遠く離れたところにある食べ物も触角を使い、匂いを頼りに探します。沖縄では、木に登ってアダンの実を食べることが観察されています。

また、ココナッツの実をハサミを使って開け、食べることができることが知られています。ヤシガニのハサミは、体重の約90倍の力で挟むことができます。4kgのヤシガニの場合、337kgfの力で挟めるとされ、ライオンの噛む力(約300kgf)に匹敵すると推定されています。
サトウキビ畑で見つけたヤシガニ
ヤシガニは幼生を海に放出しますが、それ以外の期間は必ずしも海の近くにいる必要はなく、今回発見したヤシガニも海岸から2kmほど離れたさとうきび畑の中を通る路上でした。路上を走るとガシガシと音がして、迫力がありました。自動車の往来がある道路の真ん中にいたので、道路脇に移動させようと木切れで誘導しようとしましたがなかなか動かず、むしろハサミを振り上げて反撃体勢をとられ、とても気が強い印象を受けました。
[引用文献]
Oka, S., Tomita, T. & Miyamoto, K. (2016). A Mighty Claw: Pinching Force of the Coconut Crab, the Largest Terrestrial Crustacean. PLOS ONE, 11(11), e0166108.