エスカルゴは美味しいのか、マイマイカブリに聞いたらわかるかな
雨上がりの崩落地、首の長い黒い甲虫が歩いていました。マイマイカブリです。
マイマイカブリとは?

マイマイカブリは、オサムシ科に分類される体長は3〜7cmほどの大型の甲虫です。北海道から九州にかけて幅広く生息し、おもに森林の地面付近で暮らしています。日中は落ち葉の下や石の陰に身をひそめ、暗くなってから行動することが多いですが、昼間に活動することもあります。
名前の由来

名前の成り立ちについては複数の説があります。カタツムリ(マイマイ)の殻に頭を突っ込んで食べる姿が「マイマイをかぶっているよう」に見えるからという説と、単純に「マイマイにかぶりつく」様子から来たとする説もあります。
カタツムリが主食

マイマイカブリの主食はカタツムリです。カタツムリは襲われると、頑丈な殻の内側に軟体部を引っ込めて身を守ります。そのため、外から単純に噛みついても中身に届きません。マイマイカブリはこの問題を、前方へ向かって引き伸ばされた頭部と前胸部の形で解決しています。殻の入り口から奥へと体を差し入れ、発達した大アゴで軟体部を捉えたあと、消化液を送り込んで組織を溶かしてから栄養を摂取します。
マイマイカブリはカタツムリ以外にも、ミミズなどの他の小動物も食べることもあります。
地域ごとに異なる姿
マイマイカブリは8亜種に分けられており、地域によって体色・体型・頭部の形に差があります。これほど多様な変異が生まれた背景には、後翅の退化により飛行能力を失っていることが関係しています。山地や海などによって集団が分断されやすく、それぞれの地域で遺伝的交流が少ないものと考えられます。
怒らすと臭い
マイマイカブリは危険を感じると尾端から臭気を持つ分泌液を放出します。目に入ると炎症をおこします。また、人によっては、皮膚に触れるだけで炎症を起こすこともあるので、注意が必要です。