一緒に暮らしているアシダカグモ

🕒 2026.06.10
アシダカグモ

ゴキブリを見かける季節になり、ゴキブリ好きの同居人も姿を現しました。

アシダカグモとは?

アシダカグモ Heteropoda venatoria は、アシダカグモ科アシダカグモ属のクモです。体長は雌で2.5-3cm、オスでは1.5-2.5cmですが、脚が長く、左右の端から端までの脚の長さは10-15cmほどにもなります。

アシダカグモ
アシダカグモ

原産地は、インドです。日本では1878年に長崎県で初めて見つかり、現在は関東以南に広く分布します。特に九州以南の暖かい地域でよくみられます。世界的には熱帯から温帯に広く分布します。

アシダカグモの生態

アシダカグモ
アシダカグモ

日中は壁の隙間や物陰などに隠れ、夜になると家の中の天井や壁、縁の下などで活動します。両足を広げて静止し、獲物が近くを通るのを待ち伏せします。メスは、6-8月頃に300個ほどの卵が入った白色の卵嚢を持ち運びます。幼体は1回脱皮するまで卵嚢内にとどまります。卵嚢から出た幼体は、新たな場所を求めて糸を出して風に乗って移動します。メスは計10回、オスは計9回脱皮をして、約2年かけて成体になります。寿命は長く、飼育下では8〜10年生きたことが報告されています。

ヒトの生活場所で生きるアシダカグモ

アシダカグモ
アシダカグモ

アシダカグモは人家、神社、寺院など建物に生息し、南西諸島以外では、森林などの自然環境でみられることはあまりありません。餌資源もゴキブリやハエなど家屋でよく発生する昆虫を捕らえて食べます。つまり、日本では、多くの地域で自然環境に順応することは難しいのかもしれませんが、生存に適した場をヒトの生活環境に見つけ、生き抜いている外来種といえます。

ゴキブリを食べるアシダカグモ

アシダカグモ
アシダカグモ

人家などヒトの生活環境を生息場所に利用するアシダカグモですが、上述の通り家の中にいるゴキブリを食べる虫として、外来種であるものの益虫の側面もあります。大きなクモであるため、家の中で見つけると少し驚くかもしれませんが、ゴキブリやハエのように食べ物の上を好き好んで歩き回ったりすることはありません。また、歩き回って獲物を探す徘徊性のクモであるため家の中にクモの巣を作ることもありません。アシダカグモはテリトリーをもつといわれ、複数匹を同じ場所でみることはほとんどありません。同じ個体と思われるものが毎晩のように現れることも多く、同居人のようになります。

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