春のセミから夏のセミへ
セミクエストの第二弾は「初夏編」です!
多くのセミが見られるピークは7月から8月。しかし早いものではすでにピークを迎えているセミもいます。
6月~7月にかけて春のセミがシーズンの終わりを迎え、徐々にニイニイゼミ・クマゼミ・アブラゼミ・ヒグラシ・ツクツクボウシ・ミンミンゼミなど、なじみ深い夏のセミが姿を表しはじめます。
それぞれの地域で、今年初めてのセミが鳴く「初鳴き」にも注目し、日々耳を澄ませてみましょう!
達成ガイドでは、初夏に見られるセミの探し方と見分け方を紹介しています。
真夏のあつーい日差しがやってくる前に、セミ探しに出かけてみませんか?
「セミって、鳴き声は聞こえるけど写真撮って投稿するのは難しいんだよね…」という方!
セミクエストでは、写真の撮りやすい「抜け殻」も狙い目です。このガイドでは、成虫とあわせて抜け殻の探し方も紹介します。抜け殻を見つけたら、「痕跡」タグを付けて投稿しましょう!
抜け殻のサイズに注目!
初夏のセミ
春~初夏に鳴くセミは、真夏に鳴くセミよりも小さい種が多いです。
セミの抜け殻を見つけたら500円玉と比べてみてください。500円玉と同じくらいのサイズかそれよりも小さかったら、これから紹介するハルゼミ・エゾハルゼミ・ニイニイゼミのうちのどれかかもしれません!
ハルゼミ
本州の福島県付近以南の平地にすむ、本州では春最初に現れるセミです。
体は全体的に黒褐色〜黒色で、透明な羽を持つ小型のセミです。
主にアカマツやクロマツなどのマツの林にすみ、九州では3月末から、本州では4月中旬〜6月ごろまで見られます。

鳴き声は
「ギーー、ギーー、ギーー、ギーー、ギーー、ギーー」
と工事のような連続音で、1匹が鳴き始めると次々と他のオスが同調して合唱が始まります。
天気のいい日には枝上を歩く姿もよく見られ、木の太い幹よりも、横枝に止まっていることが多いです。
横枝を注意深く観察すれば、見つかるチャンスが広がります。
ハルゼミの抜け殻の見分け方
セミの抜け殻を見分けるときは、サイズに加えて触角も大切です!
触角は根元から順に番号がついていて「第一節、第二節…」と呼びます。

ハルゼミは、触角第三節より第四節の方が顕著に長いです!松の木のそば、足元付近に注目して探してみましょう。
エゾハルゼミ
北海道から九州まで広く分布する、春から初夏にかけて見られるセミです。
ハルゼミと同じく透明な翅をしていますが、体には緑色や褐色の模様があり、成熟したオスはお腹周りが橙色〜橙褐色でツヤっとした光沢があるのが特徴です。
5月中旬〜7月末にかけて、ブナ、ミズナラ、コナラ、カエデ類、ハンノキ類など様々な広葉樹にとまります。

鳴き声は、
「ミョーーキン・ミョーーキン・ミョーーキン・ミョーーキン・・・」
と繰り返した後、
「ミョーケケケケケケケケ」
と、独特な声で鳴きます。少しカエルの鳴き声に似ているかもしれません。
この特徴的な鳴き声を頼りに探すと、見つけやすいです。
エゾハルゼミの抜け殻の見分け方
触角第三節より第四節が長いですが、ハルゼミほどではありません。

ニイニイゼミ
続いて夏のセミ代表としていち早く登場するのはニイニイゼミ。
小型のセミですが、体は横広く、少しエラがはったような顔つきに見えます。
模様や色彩に変異が多く、緑色系、橙色系、灰色系などさまざまな個体がいます。目指せ!全色制覇!
羽に灰色〜灰褐色の雲状の模様が入っているのも見分けポイントです!

「チーーーージーーーーーーー」
という連続音で長く鳴きます。
日本全国で6月末〜9月中旬にかけてよくみられますが、8月後半からは数が減少します。さまざまな樹木で見ることができます。
鳴き声のキーが高く繊細なため、他のセミがあまり鳴いていない初夏に探すのがオススメですよ!
まだあたりが静かな明け方や午前中、夕方の涼しい時間帯に、お散歩ついでに耳を澄ましてみましょう!
ニイニイゼミの抜け殻の見分け方
全身に土がついている抜け殻があったら、ニイニイゼミの仲間です。

ニイニイゼミ(Photo by ケケロー)
6月上旬から見られるセミ
クマゼミ
全長6〜7cmと大型のセミで、背中全体が光沢のある黒色をしています。
羽自体は透明ですが、翅に入っている模様(翅脈)の付け根は黄緑色で、先端にかけて黒色をしているのが特徴的です。
日本本土(南関東、東海、北陸と西日本)、四国、九州など南に多く生息し、早い地域では6月上旬〜9月上旬にかけてよく見られます。平地の街中に多く、鳴き声は午前中に聞かれ、1本の木に多数が集うことがあります。

「シャーシャーシャー・・・」
とおよそ15秒連続的に鳴きます。音も大きく、他に似た鳴き声のものはいないので判断がつきやすいかもしれません。
クマゼミの抜け殻の見分け方
500円玉よりも大きなサイズ感で、背中が大きく盛り上がり、裏返すと足の生えている真ん中部分におへそのような出っ張りがあります。全体に、淡い黄褐色をしています。

クマゼミの抜け殻は木がまばらで、地面が乾燥した林で多く見られる傾向があります。抜け殻を見つけた環境も大切な判断材料です。