ウンランは知らぬがマツバウンランはよく見る
マツバウンランは春から初夏にかけて芝生などに群生する植物です。身近な環境でもよく見られますが、知名度はいまいち。今回はそんなマツバウンランのご紹介。
マツバウンランとは?

マツバウンラン Nuttallanthus canadensis は、オオバコ科マツバウンラン属の一年草または二年草です。原産地は北アメリカです。1941年に京都で初めて発見されました。現在では、北関東、北陸から西日本に分布します。人家の芝生や道端などの日当たりの良い環境に生育します。南米やオーストラリアなどにも移入分布します。
マツバウンランの名前の由来

マツバウンランの名前の由来は、在来種のウンラン(海蘭)Linaria japonicaに似た花を咲かせる、松葉のような細い葉をもつ植物であることです。ちなみに、ウンランはオオバコ科ウンラン属の植物で、海岸の砂地やクロマツ林の林床に生育し、黄白色のキンギョソウに似た花を咲かせます。

すっと細い茎を高く伸ばし、ムラサキ色の小さな花をつけるマツバウンランとは雰囲気がかなり異なりますが、よく見ると花の形はよく似ています。ウンランは、近年自然海岸の減少によって本種もまた減少傾向にあります。
実は松葉っぽくない葉もあるマツバウンラン

マツバウンランは、高く伸びた茎の先につける花が目立ち、その茎についている葉は確かに松葉のように細いです。しかし、よく見ると根本の葉は異なる形をしており、短く厚みがあります。

実は、マツバウンランは花期以外は地面に張り付く多肉植物のような姿をしています。

このロゼットから走出枝を出し、新しい株を作って増えることもできます。そのため、生息に適した環境では、群生していることもよくあります。